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人生の所感およびプログラミングメモ帳

書評「弱いつながり」

            どうもこんにちは.

最近色々と安請負をしすぎて,余裕があまりなくブログが更新できてませんでした.すみません.

今回は,タイトルの本を読んだので,ざっくりとした書評を書きたいと思います.私の理解している限りで書きますが,ポイントを抑えているかどうかは微妙です.もしこの本を読んでいるかつこのブログの読者の方からのつっこみもお待ちしています.最初に言っておくと,僕はこの本が大変面白かったので,一読をお勧めします.

この本は,端的にいうと現在はGoogleの検索機能によって個人の検索キーワードがかなり絞られている,では思考を変えるにはどうしたら良いかという問いかけから始まっています.そして,本書のシンプルな答えは,場所を変えるつまり旅をせよです.

ちょっと上記文だけだと本書の意図が伝わらないため,もうちょい私なりの解釈で追って説明してみます.

Googleなどであらゆる情報が個人に適応しており,個人の検索している範囲も実はかなり自分の思考回路に沿った形で提供されるようになっています.そして検索ワードは,インプットを変えない限りGoogleの普段通りの動きをしてしまう.ではインプットを変える(この本ではノイズを入れる)にはどうしたら良いかということに対して,この本の著者である東氏は,旅をして自分のいる環境を無理やりにでも変えること(つまり旅)が必要と主張しています.そして,旅先で新たな情報に出会う必要はなく,むしろ新たな欲求に出会うことこそが大事だということも本書の肝の1つであると解釈しました.

また本書では東氏がこれまで実際に旅をしてきた,台湾,バンコクチェルノブイリ,福島などのリアルに触れて,行く前に思っていたもの(記号化されたもの)と実際に見たもののギャップなどについての説明があります.これらの実体験があって,上記の主張である場所を変えろという結論に至ったのだなと思い,興味深く読んでいました.

ここからは,単なる私の感想です.上記のような本書を通じた東氏の考え方「弱いつながり」は面白いかつ鋭い指摘だなと率直に思いました.ただ,私自身にあてはめたときに,旅に出た時に検索キーワードが変わるかと言えば,答えはそう変わらなかったなとこれまでの経験をもとに思いました.たぶん感受性とか,自分の世界以外のことに対する欲求が極めて低いことが原因のような気がしています.今年の10月にブラジルに行ったときも,TwitterFacebookをいつも通りチェックしていました.これから旅に出るときには,ネットとの繋がりを少しクローズしてみて,リアルにもっと触れてみる試みも面白いかもしれません.

結構長くなってきたため,今回はここまでにしようと思います.